上山競馬場
所在地: 山形県上山市金瓶字湯坂山20-1
開設年 1958年
走  路: ダート右回り1050m/幅員20m


●温泉街の競馬場

 かみのやま温泉といえば東北地方を代表する温泉街。 その山あいの温泉街にある競馬場。

 地方競馬ではおなじみの「協賛レース」を最初に施行したのはこの上山。 かなり早い時期からワイド・三連複馬券を導入したりと、いろいろな施策をしていたが、残念ながら2003年11月をもって廃止された。

 名物レースは1998年から交流重賞「さくらんぼ記念」(G3)、年末に行われる「山形記念・樹氷賞」、新潟・岩手と持ち回りで開催された「東北優駿(東北ダービー)」など。

 それから上山競馬場といえば、かの有名なのテレビドラマ「西武警察PART3」の第24話「誘拐!蔵王・山形ルート」のロケでも使用された。 馬が走るすぐ横で石原プロお得意の爆発をガンガンとやる様子は必見です。


 
↑縦長の着順掲示板に、横長の大型ビジョン。    ↑スタンド裏のパドック。 スタンド上階からの眺めも良好


 山あいの競馬場というロケーションながら、競馬場内の設備はなかなかのもの。 二層式で横長のスタンド、そこに陣取ればしっかりとコースを見渡せるし、最前列のラチ沿いで馬を間近に見ることも可能。 内馬場は貸し自転車などのある交通公園。 馬券の販売所も食べ物屋もあるので、ここで競馬を楽しむのも良し。

 場内の食べ物でおすすめはソバ。 都心でこの味を食べようと思ったら高級店に行かなければと思われるソバが、立ち喰いで食べれる。 さすがはソバどころ、山形。 競馬場の近くにはソバ畑が広がっているのは伊達では無し。

 競馬のついでにかみのやま温泉で一泊し、斉藤茂吉記念館や上山城といった名勝を観光できるという旅打ちには最高の場所だっただけに、廃止になったのは残念でしかたがない。


 
↑かみのやま名物、かかしのゴール板    ↑内馬場はポニー園に交通公園。 馬券も買えるし食べ物もあり


●交通アクセス
・JR奥羽本線・茂吉記念館駅を下車、徒歩で10分くらい。 または山形新幹線・かみのやま温泉駅からタクシーで10分。

仙台駅からは無料送迎バスも出てた。 所要時間は高速道路を使って1時間ちょっと。
地方競馬で、県外をまたいでこれだけの距離を走る送迎バスはけっこう珍しい。

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