船橋競馬場
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| ●名馬を送り続ける、南関の実力派 すぐ二駅の場所にJRAの中山競馬場、同じJR武蔵野線沿線には松戸競輪、すこし離れれば千葉競輪、そしてすぐむかいに船橋オートと、ここは全国にも名高い公営ギャンブル王国地帯。 東京都区内からの距離もわりかし近く、かつては人工スキー場ザウスがすぐ隣にあり、現在は巨大ショッピングモール・ららぽーとが隣接するという一大歓楽街に船橋競馬場は位置する。 東京ディズニーリゾートからも程近い、首都圏でも一大レジャー地域。 が、この軟派な立地条件に対して、かなり硬派な競馬場なのがこの船橋。 南関４場でもここと浦和ではナイター競馬は開催されないが、コースの広さやスタンド設備では浦和とは比較にならない大きさ。 特に三層式のスタンドは、他の競馬場にあるような継ぎ足しで建築されたようなものではない一体構造。 横幅の広さは単一のスタンドとしては全国でも最大規模。 二階の最前列あたりでの観戦がいちばんレースが見やすい造りになっている。 スタンド内はコンクリートむき出しの内壁も見え、さすがに古さも感じるが、それはむしろ地方競馬らしくいい味を出しているともいえる。 ただ、スタンド前にひかれた巨大な人工芝はちょっと興ざめ。 どうせならば本当の芝生を植えるくらいのことはやって欲しかった。 ちなみにここは禁煙ゾーン。 それから、この競馬場は場内での写真撮影を行う場合は許可証が必要。 スタンド１階の警備本部で名前を書けばすぐにもらえるので、写真を撮りたい人はご注意を。
古くはジャパンカップ２着のロッキータイガー。 それからアマゾンオペラ、アブクマポーロ、トーシンブリザード、ナイキアディライト、マキバスナイパーなどなど、日本の公営競馬を代表する名馬を次々と送り出すのがこの船橋競馬。 ナイター競馬のような派手なことこそはやらないが、強い馬を作ることに関しては全国の地方競馬と比較してもかなり上を行っている。 この船橋競馬所属のアジュディミツオーは2005年に地方競馬所属としては初めてドバイ・ワールドカップに出走するなど、関係者の競馬に掛ける熱心さはいろいろなところで感じる。 そんな船橋競馬の関係者の努力もあり、この競馬場の名物レースのひとつ「かしわ記念」は、1997年からスタートした全国交流グレードの格付けでG３の認定を受け、2002年にはG2に格上げされ、2005年からG1に認定されるというグレードレースの立身出世を成し遂げた。 ほかにもダイオライト記念やエンプレス杯、日本テレビ盃など、ダートグレード競走としてはそれなりの地位を占めるレースも多々あり、むしろそれまでG1が行われなかったことが不思議なくらい。
●交通アクセス JR京葉線・南船橋駅から徒歩10分。 京成電鉄・船橋競馬場駅から徒歩５分。 入場門に近いのは京成のほう。 ＪＲの駅は向正面にあるのですこし遠い。 しかしＪＲの駅から競馬場にむかう途中の歩道橋から競馬場全体を見渡せるポイントもあり、一度は見てみてもいいかも。 さらにその歩道橋の途中に1200mのスタート地点を真後ろから覗ける場所もあり、ららぽーとに買い物に来た客や地元の人がよくそこから馬を眺めている。 駐車場は収容台数が少なく、しかも有料。 満車の時はららぽーとに駐めるか、船橋オートの駐車場を利用することになる。 |
