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●荒尾競馬場、最後の日 地方競馬において最も長い歴史を誇る荒尾競馬、この日がその83年の最後の開催となった。 2001年に大分県の中津競馬場が廃止を決定して以来、次々と地方競馬が廃止になっていった。 益田、三条、足利、上山、高崎、宇都宮、北見、岩見沢、旭川、そしてこの荒尾と10年の間に11箇所の競馬場が姿を消したことになる。 自分自身、この荒尾に足を運ぶのは8年ぶりのこととなるが、その8年前と比べて荒尾の街は寂れているのを感じた。 かつてこの近辺は三池炭鉱のお膝元として多くの労働者たちに支えられていただけれども、その炭鉱は1997年に廃止され近辺の人口も大きく減少した。 そのことを考えれば競馬場はこの年までよく持ちこたえたというべきかもしれない。 が、それでもこうしてまた一つ競馬場が無くなっていくのを目の当たりにするのは、なんとも寂しく思う。 この日は重賞を含めて全部で8競走。 来場者は約8000人。 最後の重賞競争となったメインレースは山口勲騎手のテイエムゲキボが優勝し、ウイニングランでは大きな歓声を浴びた。 そして、その次に行われた第10競走「さよなら・感謝・荒尾競馬」がこの荒尾競馬場での最後のレース。 勝ったのはこの荒尾競馬の廃止をもって騎手を引退することを決めたベテラン牧野孝光騎手の乗るサマービーチが9馬身差の圧勝劇を見せた。 レース後に行われたセレモニーにて荒尾市長のあいさつの中、「他の地方競馬場には頑張ってほしい」という言葉があった。 競馬場が廃止されるたびに感じる寂しさ、もうこれ以上は廃止の連鎖は続いてほしくない。 おそらく多くの競馬ファンがそう思っているに違いないであろう。
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競 走 成 績 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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勝ち馬の情報 | ||
テイエムゲンキボ 平山良一厩舎(荒尾) 牡7歳 黒栗毛 馬主:竹園正繼 生産:岡田猛 |
父 | デヒア |
母 | サンドコロネット | |
母父 | ファストトパーズ |
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