| ●圧巻、貫禄の圧勝劇 エスポワールシチーがＧ３に、しかも名古屋競馬の交流重賞に出走する。 その報を聞いたときは最初はウソだろうと思った。 だって、一昨年から昨年にかけてＧ１を５連勝し、アメリカ遠征でブリーダーズＣにも出走したあのエスポワールシチーですよ。 日程からすればこの時期には船橋でダイオライト記念もあるし、あえて名古屋に出る必要は無いとは思うのだが。 それが59キロを背負ってまで名古屋大賞典に出走するというのだから、これは地元ファンとしては見に行かない理由はない。 当日の朝までに降った雨の影響で馬場状態は不良。 早い時計のでる水を吸った砂で行われるレースは高速決着が予想され、もはやエスポワールシチーが勝つのは大前提で、あとは勝ち時計と着差だけが焦点ともいえるレース。 単勝人気は1.1倍の圧倒的１番人気。 いくら海外遠征以来の休養明けといっても、この条件では負けるわけがないといったところ。 名古屋の1900ｍは向正面スタートでコースを一週半する。 スタート直後は二番手につけたエスポワールシチー、一週目のスタンド前あたりからスピードの違いを見せつけ先頭に立つ。 さすがにこのスピードの出る馬場での逃げには他の馬はついていく事は全くできず、二周目に差し掛かる頃にはとても1900mのレースとは思えない超縦長の展開に。 ４コーナーで一瞬だけ和田のワンダーアキュートに迫られるところもあったけど、直線では気合を入れると最後は余裕を持っての２馬身差で圧勝のゴールイン。 さすがＧ１五勝馬といった貫禄を見せた。 払戻金は上位をＪＲＡ勢が占め、三連複は１６０円。 毎年どちらかというと安い決着の多いこのレース、今年もガチガチの結果でした。
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