| ●今年で50回、伝統の東海桜花賞 記念すべき節目の50回を迎えた今年の東海桜花賞。 自分が初めて東海公営の競馬を生で観戦したのが今から20年近く前のこのレース。 その時は中京競馬場の芝コースを使用しての2000mの重賞だったのが、現在は名古屋競馬の1400m。 それもかきつばた記念のトライアルという扱いとなってしまったのは、かつての歴史を知っている身としてはちょっと寂しい。 が、寂しいとはいえ、次々と地方競馬の伝統レースが廃止になったり競馬場自体が廃止になっていくなか、今年もこうして名古屋でこのレースがちゃんと開催されていることは、古くからのファンとしては嬉しいかぎりでもある。 オールドファンにとっては名古屋競馬といえば、春の東海桜花賞と秋の東海菊花賞、そして初夏の東海ダービーはやはり特別な存在なのだ。 その、第50回となった今年のレース。 メンバー構成で言えばグレードレースの勝ち馬はおらず、近年、猛威をふるってきた兵庫からの遠征馬も無し。 その中で主役を務めることになったのは、笠松のマルヨフェニックス。 グレードレースにはいつもあと少しのところで手が届かないものの、地方全国交流の重賞を園田・川崎・大井で勝っている、東海公営でも数少ない全国クラスの馬だ。 当然、ここは通過点のつもりだろうし、このメンバー相手に負けることはもちろん、苦戦することすら許されない。 観客も関係者もそう考えているに違いは無い。 スタートで中団につけたマルヨフェニックス。 向正面でスパートをかけると４角手前で先頭に立ち、あとは直線では持ったままで後続を引き離す。 終わってみれば期待通りの圧勝劇。 レース後の表彰式にて鞍上の尾島騎手から出てきたのは、次走は水沢への遠征のプランの話。 今年こそ、何としても念願の交流重賞のタイトル獲得を！
|
