| ●王者の貫禄、ヴァーミリアン スプリントのほうはちょっとびみょうなメンバー構成になったけど、こちらのクラシックのほうはそれなりの顔ぶれが勢ぞろい。 しかしながら、一年以上も未勝利のブルーコンコルドが出走で切るのに、Ｇ１馬サクセスブロッケンが補欠止まりで出走できなかったというのは、おそらくほとんどすべてのファンが疑問に思ったはずだ。 さらに、できることならエスポワールシチーも出走してくれれば、今回のＪＢＣはさらに盛り上がったと思う。 このあたり、他のレースの兼ね合いもあるとは思うけども、結局のところダート路線においてはどれがナンバーワン決定戦なのかはっきりしない（賞金で言えばＪＣＤなんだろうけど）ため、地方・中央の豪華メンバーがすべて顔を合わせるというという機会がなかなかないのは本当にもったいない。 実際、今回のＪＢＣの観客の入りは４年前に同じ名古屋で行われたときより少ないし、一日の売り上げも残念ながら約１７億円目標には届かないという結果に。 やっぱり出走馬が揃ってこそのＧ１だし、注目度が上がれば売り上げも自然に伸びたであろうし。 で、このレース。 過去に地方競馬では９戦して８勝、唯一の負けがカネヒキリにクビ差二着した昨年の東京大賞典、今年のフェブラリーＳに完勝したサクセスブロッケンが出走しないとあれば、ここは絶対に負けられないのがヴァーミリアン。 昨年も一昨年もＪＢＣクラシックを勝っており、このレースを勝てば三連覇のみならず、通算Ｇ１八勝の大記録もかかっている。 実績からすれば、ヴァーミリアンの圧勝も期待できるのか・・・と思ったが、実際ははとても厳しいレースに。 安藤勝のマコトスパルビエロがほぼ完璧と思えるレース振りで直線で先頭に立つと、ヴァーミリアンは不利を承知で砂の深いインコースをつき、最後は頭差だけ出たところでゴールイン。 なんとも苦しいながらも、あらためてこの馬の強さを見せる勝ちっぷり。 結局、上位人気がそのまま上位に入線し馬券的にはガチガチの大本命。 確かにレースは面白かったけど、馬券としての面白みはちょっと少ない。 くどいようだけど、やっぱりサクセスブロッケンには出て欲しかったなぁ・・・
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