| ●東海三冠、最終戦 ここ10年の勝ち馬を見ても、ミツアキサイレンス、ミツアキタービン、ヨシノイチバンボシ、マルヨフェニックスと、交流重賞級の顔ぶれが並ぶ、伝統の一戦「岐阜金賞」。 東海公営三歳の三冠レースの最後のレースという位置づけだが、現在では三歳戦の前哨戦でしかない「駿蹄賞」や交流重賞の狭間に位置する「東海ダービー」に比べて、現在は東海の三歳重賞で最もその権威を保ち続けている。 かく言う自分もこのレースが好きで、何かと見に行くことが多い。 今年のメンバーを見ても、笠松ではほぼ無敵を誇る二歳王者ニュースターガール、東海ダービー馬ダイナマイトボディ、転入初戦を圧勝したスギノブライアン、ここ9戦してすべて連対のホウライエイブル、夏から負けなしの連勝を続けるシンワコウジとマコトエレンシア、ミツアキタービン・ティアマットとこのレースの勝ち馬を近親に多く持つディアボロスなどなど。 なかなか豪華にして、どの馬が勝ってもおかしくないとも思える大混戦。 一番人気にはダービー馬ダイナマイトボディ、二番人気にはオールドファンには懐かしい往年の東海の名馬と同じ名前を付けられたシンワコウジ。 つづくスギノブライアンが三番人気で、あとは人気では少し離れされる。 激しく先頭が出入りする厳しいレースに。 二周目の3コーナーからディアボロスが一気に仕掛け直線へ。 そのまま押し切るかと思ったところを外からあっという間に交わし先頭に立ったのは、なんと10頭中10番人気のトウホクビジン。 場内が騒然となるなか、そのままゴールイン。 過去には東海ダービー２着を始め、古馬重賞にも積極的に挑戦していたトウホクビジン。 戦跡はたしかに評価できても、いかんせん今月になって４走目となる強行ローテーション。 しかも近４走は船橋・名古屋・金沢・大井と遠征してすべて惨敗というなんとも微妙な成績では致し方ないか。 ３着には９番人気のニュースターガールが入り、いったい３連単の配当はいくらになるのか・・・と場内が期待していたところ、払い戻しが発表されるや場内からは驚きと笑いの声。 なんと３連単、的中者無しで特払い。 平日の平場戦ならばそんなに珍しいことではないのに、今回は広域場外も行われている重賞レースではちょっと過去に記憶が無い。 おかげで、全滅だと思った馬券も少しは払い戻されたのだが。
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