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●北関東競馬の終焉 2003年3月に栃木県の足利競馬場が、2004年には群馬県の高崎競馬場が廃止になり、北関東地区としては最後まで残った宇都宮競馬場も残念ながらこの日が最後の開催。 「北関東HOT競馬」というキャッチフレーズのもとにやっていたこの地域からはこれで競馬場はすべて消滅なわけです。 その最後のレースとなったのは重賞のとちぎ大賞典。 じつはこのレースは昨年の12月31日に行われる予定だったんですが、降雪のために中止になったためこの日に振り替えて行うというもの。 最後の最後に古馬の一級線のレースで終わるというのは華やかなんですが、せっかくの北関東G1も出走馬すべてが宇都宮所属というのはなんとしたものか。 同じ北関東の高崎に所属のサンクスメモリーやテンリットルらの名前がここに無いのが「北関東HOT競馬」と名乗りながらも連携がイマイチなのを象徴しているようです。 レースのほうは、昨年の北関東三冠馬にして一番人気のフジエスミリオーネが大きな声援に迎えられながら先頭でゴールインすると同時に平澤騎手が左手を上げ歓声に応える。 二着には3000勝ジョッキー、ミスターピンクこと内田利のヤマニンバリー。 宇都宮を代表する役者が1着・2着を飾る有終のゴールでした。 近年の他の競馬場廃止の際にあったような廃止報道や反対運動といったものはこの宇都宮の場合はほとんど耳にすることなく、本当にあっさりと幕を引くことを受け入れたかのような感もあったように、レース後のセレモニーも穏やかに行われファンと騎手がみんな一緒になって馬場で写真を撮ったりサインを貰ったりをしながらの、ちょうど季節的に言えば卒業式のような雰囲気でした。 この街に来るのはおそらくこれが最後になるのでしょうか。 雪化粧を残した日光の山々を遠くに眺める餃子の街も、競馬場が無くなってしまった今は何も訪れる理由が無くなってしまいました。
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競 走 成 績 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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勝ち馬の情報 | ||
フジエスミリオーネ 仁岸進厩舎(宇都宮) 牡4歳 鹿毛 馬主:仁岸清信 生産:田村秋雄 |
父 | エイシンサンディ |
母 | ニシノフジエス | |
母父 | パレスダンサー |
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