| ●地元の期待と中央の意地 ダートの交流競走は大井や盛岡で行われるＧ１や下手な長距離Ｇ２よりも、もっぱら中距離のＧ３くらいのほうがメンバーも馬券も面白かったりするんで、ここ近年は地方競馬の中でもローカルに属するようなレースを観に行くことのほうが多かったりします。 そうすると、今回のようなメンバー構成のレースともなればＧ１勝ち馬こそいないものの、みんなどこかで一度くらいは走っているのを見たことがあるようなメンバーばっかりになったりしちゃいます。 交流重賞といえばお馴染みのノボ・ノボを筆頭とする森軍団がいないにもかかわらずですよ。 地元東海公営の馬はもちろん。 レマーズガールは川崎のＴＣＫ女王杯で、クーリンガーは昨年・一昨年のこのレースと金沢のサラＣＣで、タワリングドリームとストロングブラッドは上山のさくらんぼ記念で、マルブツトップは中京と中山の条件戦で、トニージェントは水沢のトウケイニセイ記念で、サンクスメモリーは足利の最終日に、それぞれ一度はお目にかかってます。 これだけのダート中距離Ｇ３を得意とするメンバー揃いの中、迎え撃つ東海公営勢は、一昨年の覇者で昨年の２着馬マルカセンリョウに、昨年の名古屋優駿を勝ったタカラアジュディ、交流重賞勝ちはないもののＧ１三着とＧ３二着の実績を誇るヨシノイチバンボシと、エース級の三頭が勢ぞろい。 その名古屋のエース・ヨシノイチバンボシが逃げる展開となったレースが動いたのは二周目の三コーナー過ぎ。 二番手を追走していたクーリンガーの手ごたえが悪いのかいきなり後退、かわってストロングブラッドが二番手から先頭をうかがい直線へ。 逃げていたヨシノイチバンボシが苦しくなったところを内から武豊のレマーズガールが急襲。 と、そこへもう後退したと思っていたクーリンガーが大外から息を吹き返して猛烈な末脚でまとめてかわしてゴールイン。 けっきょくはＪＲＡ勢4頭が上位を独占。 強力布陣で挑んだ地元勢ではヨシノイチバンボシの６着が最先着に。 万博、空港、ＪＢＣに沸く名古屋でしたが、今回の結果はちょっとさびしいものに。
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