●涙雪　高崎競馬　最後の日 存続か廃止か、ライブドア参入か否か、論議が続いていた高崎競馬も最後に出た結論はこの日が最後の開催ということ。　2001年の中津競馬場に始まった公営競馬廃止ラッシュ、地方競馬はいまや風前の灯火です。 この高崎競馬も6000人の観客を迎え最終開催日に臨んだのですが、悲しいことに昼過ぎから大雪に見舞われ、第８レースのパドックで関係者から「もうこのレースで打ち切りだよ」という声が聞こえてきました。 視界がほとんど無い吹雪の中で行われた第８レースを走り終えると、勝った赤見千尋騎手がウィニングランを行い涙を拭いながら観客に手を振り、さらに茂呂騎手らもスタンド前までやって来て頭を下げました。　直後、「天候不良のためこのレースを持ちまして本日の開催は中止とさせていただきます」というアナウンス。　場内からは何とも言えないため息が。　予定されていたメインレースの高崎大賞典は中止となり、この第８競走・サラAB１組というなんでもない平場のレースがこの競馬場の最後のレースとなったわけです。 2002年の公営新潟競馬の最終開催日もこの日と同じように降雪のため途中打ち切りでしたね。　最後のレースに向けて並々ならぬ覚悟をもって今日の開催をむかえた関係者の方々にとってはさぞ無念だったかと思います。　これをもって高崎競馬場81年の歴史は終焉となりました。 雪が降る中の第８レースのゴール前