| ●中京に豪華メンバーが集結 むかし高松宮杯が７月に2000mで行われていたころがこんなレースでしたね。 スタート前の場内の熱気やレース中の歓声の大きさ。 初夏を思わせるような気候のなか、中京競馬場がどこかに忘れてしまったっていた「最高のＧII」という舞台が久しぶりに帰ってきた。 そんな気分のレースでした。 豪華な中距離の強豪がメンバーに名を連ねた今年の金鯱賞。 ＧIホース四頭が顔を並べ、その中でも堂々の主役を張ったのは前年のこのレースの覇者にして一番人気のタップダンスシチー。 昨年のジャパンカップでの逃げ切りの印象が特に強いこの馬ですが、ハナに立つのにはこだわらず道中は三番手追走。 三コーナーで仕掛けるとあとは後続をきっちりと抑えての快勝。 とにかく、何より特筆すべきは四コーナーから直線での場内からの大歓声。 どこかお祭りのような雰囲気で行われるＧＩでのバカ騒ぎとは決して違うこれだけの歓声を中京で耳にするのは本当にいつ以来なんでしょうか。 そしてゴール後の着順掲示板に表示されたタイムに今度は場内からどよめきが。 今や伝説となったサイレンススズカのレコードタイムをついに更新し、次走となる宝塚記念にむけ充分すぎるくらいのアピールをみせたタップダンスシチーに表彰式ではまた熱い声援がおくられていました。 やはり、いいメンバーによるいいレースが見れた時の競馬場ってのは楽しいものです。 久しぶりにそれを実感できるレースでした。
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