第3回 世界で一番安いバリトンサックスのアルバム

GERRY MULLIGAN
ダイソー・ジャズコレクション(6)

100円で買えるバリトンサックスのCDがある!

見つけたのは100円ショップチェーン店ダイソーのCDコーナー。 クラシックやら落語やら三味線やら様々なシリーズが並ぶ中、ジャズコレクションなるモノを発見。

マリガンの他にもチック・コリアやチェット・ベイカーとかエリントンとか色々なCDが100円で販売されていました。 怪しさ全開なんですが、ネタにでもなるかと思い税込み105円を出して購入。 聴いてみるとコレがかなり良いんです。

著作権とかライセンスとかはいったいどうなっていて100円でこのCDが発売できたのか疑問には思うんですが、とりあえず100円でこの内容なら万々歳!

しかし以前にどこかで同じようなアルバムを聴いたことがあるような気も・・・

参加しているバリ奏者
Gerry Mulligan

ゲリー・モーリガン
ライト・ポップ・ジャズ(直輸入シリーズ)

ダイソーのCDの正体が気になって、持っているCDをいろいろ調べていて突き当たったのがこのCDでした。 かなり昔、まだ自分が大学生だった頃にどこかで偶然見かけて買ったCDです。

いかにも安っぽい作りの海賊版のようなウサン臭さ抜群のジャケット、日本語で直輸入シリーズと書いてあるウソ加減。 そして何よりジェリー・マリガンのことをゲリー・モーリガンと表記。

ゲリー・モーリガンなんて呼びかた他では聴いたこと無いのですが、このCDがちゃんと店ではバリトンサックスのコーナーに置いてあったんだから驚きです。 わたくしは最初はマリガンのこととは気付けなかったんですからこの店の店員さんは偉い!

その内容はというと、じつは上記のダイソーの100円CDとまったく同じなんです。 ちなみにわたくしはコレを定価は\2000と表記されているのを中古で\500で購入。 当時はこれでも安い買い物ができたと思ってたんですが、まさか数年後に同じものを100円で買うことになるとは・・・

いったいこのアルバムの出元は何なんでしょうか?

参加しているバリ奏者
Gerry Mulligan

GERRY MULLIGAN
Gerry Meets Hamp

上の二枚のアルバムの正体はいったい何だったのか? その正体がついに判明しました。

自宅のCDを手当たり次第に調べていたらもう一枚同じ内容のCDを発見。 ジェリー・マリガンがヴィブラフォンのライオネル・ハンプトンと共演しているアルバムです。

曲数・曲名・内容、すべてが同じ。 これは確か大昔にタワーレコードかどこかで\1500くらいで購入したもののはず。 けっきょく\100で買える同じ内容のCDを三枚も持っていたことがわかりました。

このアルバムはいったいどういう経緯でこのような安売りや海賊版クサい同内容のモノが売られることになったのでしょうか。 詳しいことを知っている人がいたら教えてください。

参考までに収録曲です。
1. Apple Core
2. Song For Johnny Hodges
3. Blight Of The Fumble Bee
4. Gerry Meets Hamp
5. Blues For Gerry
6. Line For Lyons
7. Walking Shoes
8. Limelight

参加しているバリ奏者
Gerry Mulligan

<もどる>